
店主からの紅茶の豆知識や、日本とイギリスの紅茶についてお教えします。
日本の水は軟水です。紅茶にとっては軟水が最適の条件となります。英国はもとより、インド、スリランカ(セイロン)、中国など紅茶原産国はほどんとが硬水です。特にインドのダージリンティーやセイロンのウバティーなどの世界の銘茶と呼ばれる紅茶は現地の硬水で紅茶鑑定(ティーテイスター)がされるので、評価については注意が必要でしょう。安心して銘茶を求めるのであれば世界の原産国より原茶を輸入して日本で紅茶鑑定し、ブレンドする三井農林(日東紅茶)の紅茶がおすすめです。

市販の紅茶は全てブレンドされています。海外でエステート(茶園)から直接買ったので品質が良いとPRしているのをよく聞きますが大変な間違いです。紅茶はブレンドによって癖が矯正されるものです。ブレンドの目的は色、味、香りの三拍子がそろった紅茶を創造することです。
茶園で作られた原料紅茶は品質の特徴がマチマチで、あるものは色と味が良いけれど香りが弱く、又あるものは香りが良く味も良いけど色が薄いとか、どこか不足するものがあって品質が安定しないので、ブレンドすることにより有無相通ずる形で常に安定した品質を維持できる商品を作り出しています。その為、紅茶のメーカーは自社ブレンド工場にて専門のティーテスター(紅茶鑑定士)を長年かけて育成します。
イギリス国内小売市場の90%以上を独占する紅茶メーカー(ビッグ・ボーイズ)「ブルック・ボンド」「ライオンズ・テトレー」「CWS」「タイフー」

フランスなどではケーキを味わう時には絶対紅茶・コーヒーは出ません。ケーキを味わった後に“ティー or コーヒー”が口直しとして出てきます。それはデリケートなケーキの味を損わないためです。
それに対してイギリスでは紅茶とお菓子を同時に提供してくれます。理由は紅茶のためのお菓子であって、紅茶を飲みながらお菓子を食べる。まさに日本人好みですね。ティータイムに食べられるイギリスの伝統的なお菓子の数々。どのお菓子も見た目の華美さことありませんが、素朴さの中に品のよさが光っています。

日本の牛乳はホモジナイズ(牛乳に含まれる脂肪球を細かく砕いて均質化)されるためクリームラインが出来ません。それに日本の成分無調整牛乳は乳脂肪分が 3.5%以下が普通です。イギリスの牛乳は脂肪球が上部に浮いてきて、濃いクリームの層ができるクリームラインが出来るのが普通です。それに成分無調整牛乳は4%以上が牛乳の基準となっており、日本の3.5%以下は低脂肪牛乳と位置づけられます。
イギリスに行かれたらぜひ牛乳を飲んでみて下さい。特に朝家庭にミルクマンが配達するビン入りの牛乳は、信じられない程おいしい香りとミルキーなうまみがあり、まさにイギリス万歳です。

日本では世界トップメーカーといえば英国のメーカーと思われていますが、実は英国よりインド、スリランカ(セイロン)の専門家の間で、日本の三井農林が紅茶メーカーとして評価が高いのは驚かされます。
戦前(昭和初期)日本にとって紅茶は輸出品目の中で主要な地位を示していました。その当時、三井農林ブランド(台湾産)が紅茶オークションで高品質を誇っていたことが、今の時代でも評価が高い要因の一つでしょう。

日東紅茶・ニッポン紅茶・ミカド紅茶・森永紅茶・明治紅茶・中村紅茶・マダム紅茶・トリス紅茶・コメット紅茶・南国紅茶・国華紅茶・三共紅茶・カネボウ紅茶・KGK紅茶・白木紅茶・大黒紅茶・サクラ紅茶・無敵紅茶・キー紅茶・安井紅茶
ここにとりあげたのは紅茶の銘柄です。この時代は紅茶にミルクを入れて飲む習慣がありませんでした。全てストレートティーとして楽しんでいた懐かしい時代でした。