Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2013.01.24

紅茶の国から:英国の水道水のお話

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先週末から雪のロンドンになっています。

1月上旬が暖かかった為、黄水仙(Daffodil)の芽がたくさん出てきていたのですが、それらも雪に埋まって寒そう(左)、そして雪にくっきり残るキツネの足跡(右)昼間はほとんど見ませんが、キツネは街中にも結構たくさんいます。

雪が多く降ったのは金曜日と日曜日だけなのですが、ずっと気温の低い日が続いているので、これを書いている週中もまだそれなりに雪が残っています。
聞くところによると、10年ほど前は、ロンドンに雪が積もるなんて事はなかったそうです。私がこちらに来た最初の2年ほども積もった記憶がありません。それが、最近は年に1,2度は積もるように‥‥4年前の大雪の際には交通機関は完全に止まるわ、学校も会社も休み(一部自主的)になるわ、で、公園などでは子供だけじゃなく、大人も大はしゃぎで雪遊びしていたのを覚えています。そして、後には傑作な雪の造形物が残され、新聞にもたくさん載っていました(笑)
そうそう、雪だるまって、日本は球体二つ重ねますが、英国(欧米?)は三つが多いんですね!

さて、こんな天気でお出かけほとんどしてないので、今回は英国の「水」についての私的雑感を少し。

英国の水道水は思いっきり「硬水」です。(因みに日本は軟水)
ロンドンに旅行した際、シャワーを浴びると肌がかさかさしたり髪がパサパサになっちゃったり‥‥というのはこの硬水が原因の一つの様です。
私も英国に来る前にこの程度の事は話に聞いていたのですが、実際に暮らしてみると他にもいくつか、この硬水ってのが要因なんだろうな~と感じる事があります。

まずは良い事。
お通じが良くなる(笑)って、初っ端からこんな話題で申し訳ないですが、まあ、便秘の薬として硬水のミネラルウォーターを飲むくらいですから当然の結果とも言えます。
もう一つ、日本ほどキッチンなどの水廻りがヌルヌルしない。実はこれ、水の違いが原因かどうか確証はないのですが、あのキッチンやお風呂のいや~なヌメリが少なく感じるのです。ズボラな私にとってこれは大きい!

但し‥‥その代わりに、水廻りにいっぱい付くものがあります。
それは「Limescale」(ライムスケール)と言われる水に含まれるカルシウムなどの石灰です。これらが結晶化して、水廻りにこびり付いてきます。付いてしまうと固まっているので拭くだけでは取れず、専用のリムーバーを使わなくてはいけません。一番困るのはシャワーヘッドなど、細い場所を水が通るもので、ほっておくと詰まってしまいます。定期的なメンテナンスが必要です。
でも、私にとっては、ヌメリよりは感触や臭いの点でこちらの方が許せる気がして‥‥で、なかなか掃除しないのは、大問題です!

因みにこのカルシウム、紅茶などを入れっぱなしにしておいてしまうと浮いてきます。

表面に何となく膜の様なモノが浮いているのが分かるでしょうか?

また参考までに、旅行中の乾燥肌が気になる方は、お風呂に入る際、備え付けのシャワージェルを使ったらキレイに洗い流すことはせず、ヌルヌル(保湿成分)が残っている状態でそのまま出てタオルで水分を拭き取ることをオススメします。

さて、紅茶にとっては硬水よりも軟水の方が合っているはず‥‥なのに、何故か英国で飲む紅茶は美味しく感じる‥‥実際、私も不思議にそう感じます。
ただ、最近、ロンドンティールームさんの「紅茶の入れ方」を拝見するにつけ、もしかしたら、「水」以上に「入れ方」のせいなのかも?と思う事があります。

その辺りはまた次回に!

(ロンドン特派員)

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