Tea Story 読めばきっと好きになる紅茶のお話

2013.08.06

英国のティーバッグ紅茶をおいしく飲むコツ

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ロンドンの特派員が夏休みで日本に帰国中なのでお店に来てくれました。

お土産いっぱい、わーーーい!!!!

朝からスタッフみんなでいただきましたが、どれもおいしい。

ところで、英国土産の定番の1つである紅茶、実は英国で売っている紅茶の多くは英国の水に合うように作られているものだってご存知ですか?
英国のお水は硬水、そして日本は軟水。この違いは大きくて、紅茶の味にも大きく影響するんです。

ということで、今日はせっかくなので英国向きに作られた紅茶を、英国で飲む味に近づけるための淹れ方のコツをお伝えします。

試したのは今回お土産でもらった『PG Tips』のティーバッグ紅茶。このPGの紅茶はスーパーに行けば必ず置いている英国ではとってもメジャーな商品の1つ。

これをいつも通りの方法で・・・・
沸騰してすぐのお湯をティーポットに素早く注ぎ、あらかじめ入れておいた特濃ミルクの入ったカップに紅茶を注ぎます。
するとこんな感じ。↓

色が薄いですよね。お味もなんかぼんやりした感じ。

これがほんのひと工夫でもっとおいしい紅茶になります。

まずは、いつも紅茶を淹れる時にしつこ~~~くお伝えしている『お湯は沸騰させすぎてはいけない!!!!!』、この考えを捨てて下さい。
そしてぐらぐら5分くらい沸騰させて酸素のなくなったお湯をティーポットに注ぎ、さっきと同じようにミルクの入ったカップに注いで下さい。ポットは陶器よりステンレスをおすすめします。

↓結果がこちら。

もちろんミルクの量はさっきと同じ。紅茶の色の濃さが全然違います。そしてお味もしっかり出ています。


並べると違いがよくわかります。

酸素のなくなったお湯なんかで紅茶を淹れたら、いつもならマスターに「あかんあかん!!」とお叱りを受けるのですが、酸素がなくなるくらい沸騰させることで英国の硬水に近くなるんです。(あくまでも近づくというだけで、同じ状態になるわけではありません)

もちろん日本の紅茶は日本の水に合わせて作られていますし、日本で売っているトワイニングなどの輸入紅茶の中にも、日本の水に合うように作られてるものもありますので全てにこのやり方が通用するわけではありませんが、英国土産でもらった紅茶がいまいちだな~と思われたら、ぜひ試してみてください。

というわけで・・・・
スーパーで買った安い紅茶だと特派員が言っていましたが、とってもおいしくいただきました。
お水だけでこんなにも違うなんて本当にびっくり。

 

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